フレーム交換の難しさ

1)眼鏡一式 2)レンズのみ交換 3)フレームのみ交換
この中でいちばん難しい作業が、3)フレームのみ交換 です。
DSC_0040
カットする前のレンズというのは凸レンズで直径65mmや70mm、凹レンズでは75mmや80mmの丸生地で、このレンズを御客様が選んだフレームの形にカットされて眼鏡は出来ています。

このようにフレームの形に合わせて既にカットされているレンズを違うフレームに移し変える作業が「フレーム交換」。
今までと全く同じフレームに移し変えるのであれば問題ないのですが、今までと形が違うフレームに移し変える場合は注意が必要です。レンズは形だけでなく、1人1人の瞳孔間距離、乱視軸度に合わせて削られているので、フレームが変わったために瞳孔間距離、乱視軸度が狂う事があるのです。



 

レンズの中心と瞳の位置を合わせている。

DSC_0040
眼鏡処方せんには、矯正度数の他に「PD」という表記があります。これは瞳から瞳までの距離「瞳孔間距離」を示すもので、レンズの光学中心を指示された距離で合わせ、指示された度数で作製するというものが「眼鏡処方せん」です。処方せんでなくても、既製品以外の眼鏡は全て御自身の瞳孔間距離に合わせて作られています。瞳孔間距離が60mmの人なら、フレームの真ん中から片眼30mmのところにレンズの中心がくるように加工されます。



 

フレームの形以外に、鼻幅寸法にも注意!

DSC_0040
今までご使用の眼鏡が鼻幅が16mmだったとして、瞳孔間距離(PD)が59mmで作製されているとして、フレームのみを交換を希望され、「このフレームにしたい・・」と決めたフレームの鼻幅が18mmだった場合、PDは61mmになってしまいます。使用していたフレームより鼻幅が2mm広いフレームなので、光学中心から光学中心までの間隔も広くなるからです。



 

乱視がある人は、乱視がない人よりも難しい。

DSC_0040
近視・遠視・老眼以外に、角膜の縦カーブと横カーブが均一ではない眼の人は乱視の眼なので、眼の中で2つの焦点が出来るために物が二重に見えます。その場合は、光がレンズを通過する過程で焦点が1つになるよう、乱視矯正がされていますので、フレームを交換する際に乱視矯正方向が狂わないようにしなければなりません。
フレーム交換というのは、丸生地レンズから作る眼鏡一式と違って、今使っている眼鏡の玉型にレンズがカットされている分、眼鏡一式作るよりも難しく、技術を必要とします。


近視でも遠近両用が必要な場合【60代男性 「中等度近視」】

近視の人は老眼にならないとも言われる事がありますが、
①【遠くに合わせた眼鏡で近くの文字も読める。】
②【遠くに合わせた眼鏡では近くの文字が読みにくい。】

②の状態になっている事が老眼です。

①【眼鏡をはずせば自分の眼で近くは丁度合う。】
②【自分の眼でも近くがぼやけて合わない。】

①の人は、老眼になっていても老眼鏡は要りません。
御自身の眼の度数が、手元30~40cmでピントが丁度合っている度数だからです。※近視がさほど強くない

②の人は、御自身の眼の度数が、手元30~40cmよりももっと近い距離でピントが合う度数だからです。※近視が強い

①の人と同じように30~40cmくらいにピントが丁度合うようにする為には、弱い近視の眼鏡が必要になります。これが近視の人の老眼鏡です。

近視の眼の例として、sph-4.00D ~ sph-6.00Dの中等度近視と言われる眼は、裸眼でピントが合う距離が眼前20cm未満なので、その先のところは遠く用の度数でも裸眼でも見えません。

【右眼 遠くを見る度数】sph-6.00D
【左眼 遠くを見る度数】sph-7.00D

【右眼 近くを見る度数】sph-3.50D
【左眼 近くを見る度数】sph-4.50D

こういった度数がレンズの中に入っている「遠近両用眼鏡」が便利になります。


DSC_0040
DSC_0040
DSC_0040
【作製眼鏡】遠近両用眼鏡

近視(子供)

遺伝的要素と環境的要素

正視から「近視」へと変わる原因は、子供が親と顔かたち・背格好が似るように、眼の形も親に似る「遺伝的要素」と、近くを長く見る作業を続けていてピントを合わせるための筋肉を酷使することによる「環境的要素」が、一般的な近視の原因だと言われています。

DSC_0040
近視の眼球
この頃からかける眼鏡は、生活をしやすくするための眼鏡です。
子供は視力が下がっても比較するものがないので、視力が悪いということに気が付いていないことがあります。0.3の視力でも「見えているの?」と聞くと、「見えているよ。」と答えることもあります。病院でその子に合わせたレンズをつけると「あー、よく見える!!」、はずすと、「全然見えない・・」と言います。正しい見え方と自分の見え方を比較して自分の悪い見え方に気づくのです。
年々、裸眼視力1.0未満の割合が増加傾向です!
お子さんの視力を把握していますか?子供の眼は大人の眼に比べると、視力低下の進行スピードが3倍以上早いと言われています。幼稚園や小学校で行われる年1~2回の視力検査に頼らず、家庭で視力低下のサインを見逃さないようにして下さい。
視力低下のサインには下記の例があります。
物を見る時に眼を細める やたらに眼をこすったりしている
テレビを近くで見ようとする 勉強する時、机に顔を近づける
物を見る時に顔を傾ける 片眼を閉じて物を見ている
物を見る時に眼を細める これはピンホール効果という現象を無意識に利用したもので、眼を細めると網膜に入ってくる光を減らし、より鮮明に像を結ぼうとしているのです。このサインがでたら確実に視力は低下していますので早めに眼科を受診してください。
やたらに目をこすったりしている 視力が低下してくると、眼に過剰な力が入り、その結果、眼の周りの筋肉が疲れやすくなるので、違和感を覚えて眼をこする傾向があります。
テレビを近くで見ようとする 興味のあるものを見る時など夢中になると、どんどんテレビや本などに近付いていってしまうものですが、頻繁に近付くようであれば視力の低下を疑ってみましょう。
勉強する時、机に顔を近づける 視力が悪くなっていると、自然と対象物に近付きます。常にある程度の距離をとるように気をつけておくと、このサインに気が付きやすくなります。
物を見る時に顔を傾ける 左右の眼で視力差が生じていて、無意識に見やすい方の眼に頼ってしまっている可能性があります。
片眼を閉じて物を見ている 急激に左右の視力差が生じ、物を立体的に見ることが難しくなっている場合もあります。
視力検査の時に、「目を細めないで下さい!」と、言われる理由(裸眼視力について)
眼鏡が必要になる目安
眼鏡が必要になる目安は、両眼の視力が0.7以下になった時。
低学年のうちは、黒板の字も大きいので0.4以下を目安にすればいいと思います。日常に支障がなければ授業中だけ眼鏡を使うようにすればいいでしょう。
眼鏡をかけたり外したりすることで近視が進むとか、眼鏡をかけると更に眼が悪くなるということはありません。

眼と眼鏡(実例)【80代男性 白内障手術後の眼鏡】 

強度近視の人に適用することが多い、白内障の手術は「近方合わせ」に。

手術前、
裸眼視力は0.03、「-7.00Dの強度の近眼」。
文字を見る時は、裸眼では13 ~ 14cmまで顔を近づけるため、-4.50Dの老眼鏡をかけて、手元の丁度良い距離で新聞を読んでいました。

手術後、
以前よりも生活がしやすいように10倍の裸眼視力になり、「0.3」が見える「-2.25Dの弱度の近眼」になり、40cmで丁度良く新聞が読める眼に変わりました。老眼鏡が不要です。さらに、「0.3」あれば家の中は見えるので眼鏡を使うのは、外に出る時だけです。しかも今までよりも軽い度数の眼鏡になりますからレンズの厚さもかなり薄くなります。

このように手術後は、近い距離が自分の眼で見やすいように人口水晶体の度数で調整して、住居内と手元の文字を眼鏡なしで見えるようにする方法を「近方合わせ」と言います。大人になる過程で進行した強い近視が、眼鏡をかけ始めた頃の弱い近視になるのです。

DSC_0040 DSC_0040
眼に入る光の焦点結像
身の周りは裸眼で見えます。
DSC_0040
【作製眼鏡】遠用眼鏡
 

眼と眼鏡(実例)【70代女性 白内障手術後の眼鏡】 

自営業をされており、奥様は室内での仕事。細かい文字を見る時だけ老眼鏡を使って、室内は裸眼でちょうど合う。という眼になるよう、「手術は中間合わせ」に。

中間合わせと言うとわかりずらくなってしまいますが、弱い近眼にすることです。これも人口水晶体の度数調整にて行います。

「弱い近眼にする。」というのは、「ぎりぎり免許の更新が通るくらいの視力の眼にする。」ということです。その結果、「完全な遠方」「極端に小さい文字」を見る以外は眼鏡の出番がなく、家の中は裸眼でピントが合います。そして、弱い近視がありますから、大きめの文字なら裸眼で読めます。

【術後、 眼の度数】
【右】sph-1.00D
【左】sph-0.75D cyl-1.25 Ax15°

※sph-〇〇D(近視) ※cyl-〇〇D(乱視)  ※Ax〇〇°(乱視の軸度)

このように弱い近視と乱視がある場合、裸眼での手元の細かい文字は見にくいですが大きめの文字は見えます。小さい文字を読むために老眼鏡は持っていなければなりません。
遠方視力が0.6程度にしてありますから、外出用などのために必要に応じて1.0の視力が出る
【右】sph-1.00D
【左】sph-0.75D cyl-1.25 Ax15°
この眼鏡もあると良いでしょう。

DSC_0040 DSC_0040
眼に入る光の焦点結像
裸眼と老眼鏡での見える文字
DSC_0040 DSC_0040
【作製眼鏡】近用眼鏡
必要であれば遠用も

眼と眼鏡(実例)【80代女性 白内障手術後の眼鏡】 

昔は視力が良好だった人も、遠視や乱視の介入によって遠方視力に影響が出てくると、老眼鏡以外に生まれて初めて普段歩くための眼鏡を使うようになります。
その数十年後に白内障の手術を受けるようになります。白内障の手術を行う年齢は、70代80代に最も多く集中します。

元々視力が良かった眼の場合、手術後は良好な視力であった過去の状態に戻す「遠方合わせ」という方法をとることが一般的です。

遠方合わせとは、
老化に伴って介入し、視力を低下させた原因でもある「遠視」を人口水晶体の度数で調整し、軽減させてあげる方法です。歳をとってから入ってきた遠視が無くなれば、遠視が無かった若い頃の眼に戻りますね?

眼内レンズ(人口水晶体)を入れて遠視が減れば、視力も上がるのです。

【右術前遠視】sph+2.25D → 【右術後遠視】sph+0.75D
【左術前遠視】sph+2.75D → 【左術後遠視】sph+0.75D

老眼の度も軽くなります。

【右術前老眼】sph+5.00D → 【右術後老眼】sph+3.75D
【左術前老眼】sph+5.50D → 【左術後老眼】sph+3.75D

術後、【sph+0.75D】この程度の軽い遠視が残ったくらいなら裸眼視力は良好なので、遠用眼鏡はいらず裸眼で過ごせるので老眼鏡一つで済むのです。

※以前から遠近両用眼鏡を使っている人は、手術後も遠近両用の方が勝手が変わらないので便利という人も多数。老眼を入れた遠近にする等、ご本人の使いやすいようにした方がいいです。

DSC_0040 DSC_0040
眼に入る光の焦点結像
【作製眼鏡】近用眼鏡

乱視

人間の眼には「角膜」と「水晶体」というレンズの役割を果たしている部分が2カ所あり、「角膜乱視」と「水晶体乱視」という2つの乱視を持っています。眼鏡で矯正できる乱視を「正乱視」、外傷等による角膜表面が不整な形状で眼鏡で矯正できない乱視を「不正乱視」といいます。

DSC_0040
乱視がない角膜は縦・横のカーブが均一で、光がどの部分を通過しようと同じ位置に焦点を結びますが、乱視の角膜は「縦のカーブと横のカーブの曲がり具合に差がある」ので、縦を通過した光と横を通過した光が同じ場所で焦点を結ばず、二ヶ所の焦点が現れます。そのために物が二重に見えたりします。

一般には、乱視というと「角膜乱視」の事を言い、角膜乱視とは角膜の縦・横・斜めのカーブが均一ではありません。その様子は視力検査で用いる乱視表で、直乱視(ちょくらんし)・倒乱視(とうらんし)・斜乱視(しゃらんし)というようにあらわされます。

乱視の角膜形状と、乱視表の見え方です。
DSC_0040
乱視がない角膜「縦横均一カーブ」
DSC_0040
横方向のカーブがきつい直乱視(ちょくらんし)の角膜
DSC_0040
縦方向のカーブがきつい倒乱視(とうらんし)の角膜
DSC_0040
斜め方向のカーブがきつい斜乱視(しゃらんし)の角膜



リンクページは、パソコンでの閲覧が見やすいです。


コンタクトレンズを使用している方へ

●コンタクトレンズは、「(3)高度管理医療機器」 定期検査を受けましょう。

薬事法により、不具合が起きたときの人体に対するリスクの大きさ別に、次の4つに分類されています。

(1)一般医療機器 リスクが極めて低い
(2)管理医療機器 リスクが比較的低い
(3)高度管理医療機器 リスクが高い
(4)高度管理医療機器 リスクが高く生命に直結

いざ眼科へ行くとなるといったいどんな事をするのか・・なんと言って受診すればいいのか・・少々ためらってしまうと思いますが、「しばらく定期検査を受けていないのでお願いします。」という感じで大丈夫です。できれば使用中のコンタクトレンズのデータを持参するとよいでしょう。ご自分が使っているレンズデータを把握していない人も案外多いのです。レンズの種類と「D」ディオプター(度数)「BC」ベースカーブ、使っているレンズの度数とカーブが分かると検査をする人や診察をする先生も仕事がしやすいのです。

●使っているご自分のレンズデータを把握しておきましょう

●ハードコンタクトレンズを使用している方へ

ハードコンタクトの長所は、その素材にあり。

●素材が柔らかで簡単な圧力で変形するソフトレンズと違い、素材が硬いため光学的に安定します。
●酸素透過率が高い。
●涙の交換率が高い。
●眼の異常に気付きやすい。
●眼が乾燥しにくい。
※眼科医のハードコンタクトレンズ使用率は非常に高いことで知られています。

眼鏡を作る時は、レンズの使用を休んで下さい。

ハードコンタクトは、角膜表面の形状を変化させます。硬い素材で角膜を「型押し」しているためです。

角膜は硬さと厚みを持つ一方で、非常に弾力性があり新陳代謝の活発な組織です。そのため硬いコンタクトレンズをコルセットのようにはめることで容易に形状を変え、また一度変わった形状を一定の時間維持することができます。実際に角膜にクセを付ける矯正法もあります。
眼鏡の度数を合わせる時は、最低でも3日、理想は一週間、レンズの使用をお休みして下さい。型押しされて形状が変化している状態では屈折度数も変化します。角膜を元の形状に戻して検査を行う必要があるからです。

「遠視」ってどんな眼?

眼の中に入った光が網膜の後ろで焦点結像する眼で、本来は遠くがぼやけて見えるのですが、下のように「調節」という働きを使って、ずれているピントを網膜上に瞬時に合わせてしまいます。
「調節」
毛様体筋が水晶体を厚くすることで網膜の後ろ側にずれているピントを前方にもってきます。
 
遠視の程度が強く、もっと網膜の後方に焦点がずれている場合は、水晶体をめいっぱい膨らませてもピントが網膜上に来ません。
そのため、網膜上に焦点を結ぶためには眼鏡を要します。
 
少しの焦点ずれであれば、若さゆえの調節力で瞬時にずれているピントを網膜上に合わせてしまいますので裸眼視力を測定すると良好な結果になります。裸眼視力の良い若い人は遠視が潜んでいることが多いです。絶えず頻繁に調節を行うため非常に疲れやすい眼であるというのも特徴。

一定の年齢に達すると水晶体を瞬時に厚く出来なくなります。そのため本来の屈折状態が表立ってくるため、遠くがぼやけるようになります。ピントを前方にもってくることが出来なくなるため、遠くがぼやけた状態のままになるのです。近くを見る時は、遠くを見る時よりも更に水晶体を厚くしなければならないのですが、水晶体を厚くすることが出来なくなっているため、文字が見ずらくなり、近く用の眼鏡が必要になるのです。
遠くがぼやける程度が軽ければ、まだ裸眼で過ごせますが、遠くのぼやけが強ければ裸眼視力もかなり落ちているので遠用眼鏡が必要になります。

入院していました。

私事ですが、港区西麻布の心臓血管研究所付属病院に心臓血管造影検査のため2泊3日の入院をしていました。半年前に右冠動脈をカテーテルにてステント治療していますので、その箇所が綺麗に保たれているかと、もう一ヶ所、左冠動脈回旋枝という血管の治療が必要かどうかの検査入院です。結果はまた2週間後に再入院をし、左冠動脈回旋枝中央部をカテーテルによるステント治療を行うこととなりました。年に3回カテール入れることになります・・もう慣れました(笑)
食事は常食600カロリーで朝はいつも無塩パンです。


DSC_0040
六本木ヒルズの隣り。通称、心研(しんけん)と呼ばれる心臓専門病院です。良い病院ですよ~
 
DSC_0040
600cal 朝食
 
DSC_0040
600cal 昼食
 
DSC_0040
600cal 夜食
 
DSC_0040
検査終了。右腕には点滴
 
DSC_0040
カテーテル入れた左腕には空気圧の弁が付いたバンド。数時間このままです。空気圧で抑えてないと血が吹いてくるんで(笑)ちなみに赤いのは消毒液です。血ではありません。
 
DSC_0040
で、必ずこうなっちゃうんです。内出血・・消えるまで1週間