昔は視力が良好だった人も、遠視や乱視の介入によって遠方視力に影響が出てくると、老眼鏡以外に生まれて初めて普段歩くための眼鏡を使うようになります。
その数十年後に白内障の手術を受けるようになります。白内障の手術を行う年齢は、70代80代に最も多く集中します。
元々視力が良かった眼の場合、手術後は良好な視力であった過去の状態に戻す「遠方合わせ」という方法をとることが一般的です。
遠方合わせとは、
老化に伴って介入し、視力を低下させた原因でもある「遠視」を人口水晶体の度数で調整し、軽減させてあげる方法です。歳をとってから入ってきた遠視が無くなれば、遠視が無かった若い頃の眼に戻りますね?
眼内レンズ(人口水晶体)を入れて遠視が減れば、視力も上がるのです。
【右術前遠視】sph+2.25D → 【右術後遠視】sph+0.75D
【左術前遠視】sph+2.75D → 【左術後遠視】sph+0.75D
老眼の度も軽くなります。
【右術前老眼】sph+5.00D → 【右術後老眼】sph+3.75D
【左術前老眼】sph+5.50D → 【左術後老眼】sph+3.75D
術後、【sph+0.75D】この程度の軽い遠視が残ったくらいなら裸眼視力は良好なので、遠用眼鏡はいらず裸眼で過ごせるので老眼鏡一つで済むのです。
※以前から遠近両用眼鏡を使っている人は、手術後も遠近両用の方が勝手が変わらないので便利という人も多数。老眼を入れた遠近にする等、ご本人の使いやすいようにした方がいいです。
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