60代男性 遠視「遠近両用」とPC用に「単焦点」


遠視と近視のピント合わせは違います。

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裸眼視力【右】0.4
裸眼視力【右】0.2
この裸眼視力からは近視を連想しますが、近視ではなく遠視の裸眼視力です。「遠視」の場合、眼に入った光は網膜の後ろで焦点が結ばれます。このままでは「遠中近」の全てがぼやけるのですが、余程の強い遠視でない若い人は、水晶体という眼の中の凸レンズの力を強めて(厚みを増して)光の屈折を変え、網膜の後ろにある焦点を網膜上に移動させて良好な視力にする事が出来るのです。これを【調節】と呼びます。

調節を行うには条件があって、「老眼の年齢でない事」が絶対条件となります。理由は、老眼の年齢になってしまうと凸レンズの役目を果たす水晶体の柔軟性が失われてきて、厚みを増す力がだんだん衰えてしまうからです。そうすると網膜の後ろにある焦点を網膜上に移動させる事が出来なくなってしまうのです。そして調節が出来なくなった遠視の眼は、視力が悪くなってきます。以前のように良好な視力にする為には、眼鏡の凸レンズで厚みを増せなくなった水晶体の役目を補って網膜上に焦点を結ぶ方法をとります。

 
 
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一方、近視の眼は網膜の手前で焦点が結ばれてしまい、ぼやけた像が網膜に映される為に遠方視力が良くありません。しかし、近い距離を見た時は網膜上に焦点が結ばれるので近方視力は良好。遠視と違う点がここにあって、しょっちゅう水晶体の厚みを変化させて網膜の後ろにある焦点を網膜上に移動させるという作業がありません。眼精疲労の多くは頻繁に【調節】を行う遠視の眼で、近視の場合は強い眼鏡での近距離の仕事が主な原因となります。
理由としては、良い視力を出してあるレンズを通して近い距離を見ていると、遠視のように網膜よりも後ろに焦点が行ってしまうので、そうさせまいと水晶体が頑張って厚みを増し続けて網膜上に焦点を固定しようとするからです。なので昔から近視の眼鏡は弱めに!と言われております。



 

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中心が厚い凸レンズは大きな直径になる程、中心厚も増します。そのため「外径指定」と言い、お客様のフレームに必要な分だけの直径で注文すると薄く仕上がります。画像例のように直径65mmのレンズを直径55mmで作らせた方が薄くなります。
 
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基準径が80mmの遠近両用レンズを67mmで作らせています。
 
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作成眼鏡
【右眼】sph+2.00D
ADD+2.25D

【左眼】sph+3.00D cyl-0.50D Ax70°
ADD+2.25D

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作成眼鏡
「パソコン用眼鏡」遠方の度数や、作業には不要な距離に合っている度数を省いた方が、見やすくなります。近々や中近にしなくてもよい場合も多いのです。
【右眼】sph+3.50D

【左眼】sph+4.50D cyl-0.50D Ax70°