70代女性 白内障手術後の眼鏡「斜乱視」


白内障手術後の乱視

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【乱視】は角膜と水晶体、双方の歪みで成り立っています。
白内障の手術で白濁した水晶体を取り除いた眼には、新たな人口水晶体(眼内レンズ)が入れられます。手術前の眼に「乱視」があった場合、水晶体の乱視は消滅しますが角膜の乱視はそのまま残ります。人口水晶体には乱視がなく、角膜には乱視が残ったままになるからです。     


片眼白内障手術の残存乱視は「斜め乱視」

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一般に斜め45°前後や135°前後の方向に合わせる乱視を「斜乱視(しゃらんし)」と言います。斜乱視は、初めての眼鏡装用時から長年に渡って斜乱視の眼鏡をかけている人以外は、普通に使いこなす事が難しい部類の乱視で、使いやすい眼鏡にする為には一工夫が必要です。乱視軸度による違和感

必ずしも両眼を手術するとは限りません。片眼だけ白濁が多くなっている人も多くおります。術後の左眼は、乱視表を見ると①から⑦の斜め方向が濃く目立ち、それと90°反対側がぼやけてはっきりしませんので、乱視の度数はぼやけてはっきりしない方向に入れます。斜めとなりますが、人口水晶体の眼になると斜め方向に合わせる斜乱視でも特に問題なく眼鏡装用ができるようになります。

 
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通常のUVカットカラーレンズでは、紫外線はカットしますが、青色光は通過。
 
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紫外線・青色光を通さないルテイン保護レンズにしました。
 
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作成眼鏡
【右眼】sph+0.25D
  ADD+2.50D
【左眼】sph+0.25D cyl-0.50D Ax35°
  ADD+2.50D

※一般的な人工水晶体は、単焦点眼内レンズと呼ばれるもので、「遠方」「中間」「近方」のいずれかに焦点が合います。一番多い「遠方合わせ」は、普段は裸眼で過ごして老眼鏡だけ使うというスタイルなのですが、白内障の手術をする前からずっと遠近両用を使っている人は、術後に残った乱視を合わせて今までと同じ遠近両用眼鏡が便利です。